モラハラ夫からの暴言や思いやりのない態度にイライラしたり疲弊したりして、モラハラ夫を懲らしめたいと仕返しの方法を考えている妻もいるでしょう。すぐに離婚できないけれど、モラハラ夫への不満が我慢できないという妻向けに、スッキリする仕返しや復讐の方法を紹介します。
モラハラ夫に仕返ししたいと感じたら
自分勝手なモラハラ夫と暮らしていると、妻は精神的に疲弊してしまいます。自分ばかり嫌な思いをさせられることに我慢できず、モラハラ夫に復讐してやりたいと考える妻もいるでしょう。しかし、感情のままに仕返しをして一時的にはスッキリできても、根本的な解決にはなりません。さらに、怒った夫がモラハラをエスカレートさせてしまう危険もあります。
とはいえ、すぐに離婚できるわけでもないし、モラハラ夫へのイライラした気持ちを抱えたまま結婚生活を続けるのは困難です。そこで、モラハラ夫をうまくあしらいながら、妻もストレスを解消できる仕返しの方法を紹介します。夫のモラハラにはもう耐えられない、すぐにでも離婚したい場合は、下記の記事を参考にしてください。
出典: リコ活MEDIA
モラハラ夫を懲らしめたい!効果的な仕返しは?【体験談】
モラハラ夫への日頃のイライラや怒りにまかせて仕返しをしたとしても、それによって夫婦関係が悪化してしまうと、スッキリするどころか今以上につらい状況になるかもしれません。仕返しをするといっても、モラハラ夫を徹底的に懲らしめるような方法はやめましょう。
仕返しはモラハラ夫へのイライラが募ったときのストレスをスッキリさせる程度にとどめておきましょう。モラハラ夫へのイライラが募ったときの対処法や気分転換として、効果的な仕返しを紹介します。
バレにくい嫌がらせをする
モラハラ夫の自分勝手な行動に我慢できなくなったとき、相手にバレにくい嫌がらせで夫に仕返しする妻もいます。たとえば、夫の食事だけ賞味期限切れの食材を使ったり、夫の枕をスリッパで踏みつけたりするような方法です。こうした仕返しで、妻は一時的にスッキリできるでしょう。しかし、気付かない夫にはダメージがないので、復讐とまではいえません。
このような方法は、万が一気付かれたとき、怒った夫に詰め寄られると、妻は言い返せません。また、夫の大事なものを壊したり、家事のすべてを放棄したりといった復讐は、逆にモラハラだと追及される可能性があります。夫への仕返しは、あくまで笑える程度の嫌がらせにとどめておきましょう。
普段モラハラを受けても何もできない私は、モラハラ夫を懲らしめたいという気持ちから密かに嫌がらせをしています。よくやるのは、玄関先に出現する虫たちを、モラハラ夫が大切にしてるスニーカーで退治することです。
スニーカーサイトで当選した高値のスニーカーでバチン!と退治すると、イライラが少し解消できますね。
毎日モラハラを受けて、復讐したくなったときは、夫の歯ブラシで洗面台の掃除をしてやりました。いつもは使い古した歯ブラシで掃除するんですが、イライラして夫の歯ブラシで掃除したら、なんか気持ちがスッキリしちゃって。
本人は気づいていないんでダメージはありませんが、モラハラ夫に仕返しできたと思えるので、今もたまにやっちゃいます。
無関心を貫く
モラハラ夫は妻が困ったり悲しんだりする様子を見たくて、わざと嫌味や文句を口にする傾向があります。それなら、仕返しとしてモラハラ夫のそのような言動を無視してしまえば、夫をがっかりさせられるはずです。「要領悪いんじゃない?」などと夫から挑発されても「そうだね」と軽く返事をして聞き流してしまいましょう。
「やることが多くて大変だったのに」と困惑した答えが返ってくると予想していた夫は、感情の読めない妻の様子に調子を乱されてしまいます。やがて、何を言っても相手にされないことに気付いた夫は、妻へのモラハラ自体をやめるかもしれません。
結婚当初、モラハラ夫に暴言を吐かれるとすぐに私は泣いていました。モラハラ夫は私がダメージを受けている姿を見てスッキリしているようでしたね。
でも毎回ダメージを受けた姿を見せてしまうと、モラハラ夫の思うツボだと悟り、どんな暴言を吐かれても反応しないことにしたんです。すると、全く反応しなくなった私に拍子抜けしていましたね。
会話をしない
夫婦仲を維持するために、会話は有効な手段ですが、モラハラ夫にとっては妻を貶める絶好の機会です。そのようなモラハラ夫とは、最初から会話をしなければ、夫も妻に難癖をつけられず、おもしろくないと感じるでしょう。
モラハラ夫は、物に八つ当たりしたり、聞こえるように独り言をつぶやいたりして「どうしたの?」と妻が会話を始めるのを待っています。モラハラ夫の会話は妻を傷つけることが目的ですから、妻を責めるばかりで、会話が成り立ちません。すると妻は「私の言い方が悪かったのだろうか」と落ち込んでしまいますが、それは夫の思惑どおりです。
モラハラ夫が不機嫌をアピールしても、気付かないふりをして会話をしないことが仕返しになるはずです。ただ、仕返しだからと完全に無視してしまうと、激昂した夫がさらに妻にしつこく絡む危険があります。復讐の最中とはいえ、話しかけられたら冷静に返事だけはするようにしましょう。
夫は不機嫌になるとあからさまにイライラした態度をとります。家の中の雰囲気が悪くなるので、以前は気を遣って明るい内容の会話をしていました。
でもこれって単なる甘えですよね。仕返しに最近では不機嫌アピールをされても放置しています。
私生活を充実させる
嫌いな相手が幸せそうにしている姿を見ると、自分が負けたような悔しい気持ちになるものです。同様に、モラハラ夫にとって妻の楽しそうな様子はひどくつまらないもので、仕返しとして大きな効果が期待できます。そのために、没頭できる趣味を始めたり、芸能人やアニメのキャラクターを応援する「推し活」をしたりするのもよいでしょう。
充実した時間を過ごすうちに、モラハラ夫のことなどつまらない存在だと思えてくる人も多いようです。そんな妻を見て「1人だけ気楽でいいな」と嫌味を言うモラハラ夫もいるかもしれません。そのようなときは「あなたもやる?楽しいよ?」などと明るく返しましょう。
見下していた妻から自信たっぷりの態度をとられると、もともと自分に自信のないモラハラ夫はおとなしく引き下がるかもしれません。
結婚後に夫の地元へ引っ越したのですが私は知り合いがいませんでした。専業主婦だったので、毎日会話するのも夫だけ。仕事のストレスでイライラした夫から暴言を吐かれても、私には夫しかいなかったので、モラハラに耐えるしかありませんでした。
精神的につらくなり気分転換のために参加したワークショップで、一緒にいると楽しいと思える友達ができたんです。同じ生年月日というだけで、すぐに仲良くなれました。それからはモラハラ夫に暴言を言われても、お茶をしながら話を聞いてもらってうまくストレス発散できてます。
経済的に自立する
「誰のおかげで生活できているんだ」とはモラハラ夫によくある口癖です。このような言葉をよくぶつけられるのなら、妻が経済的に自立してしまうのもモラハラ夫への仕返しになります。妻を養っているという優位性が崩れ、「誰のおかげで」というセリフも封じられた夫はがっかりしてしまうはずです。
子供が小さいうちは働きに出るのは難しいかもしれませんが、在宅でできる仕事を見つけたり、就職活動のための準備を始めたりするとよいでしょう。
子供が1歳のときに保育園に入れず、2年間専業主婦をしていました。夫はストレスが溜まると「誰のおかげで生活できていると思ってるんだ」「稼いでないくせに文句をいうな」「俺の方が疲れてるんだからお前が子供の面倒をみろ」と暴言ばかり吐くんです。
そんなモラハラ夫を懲らしめ、復讐してやるために、3歳で保育園に入園したタイミングで、正社員で復職しました。すると、今まであれほど暴言を吐いていたモラハラ夫は文句を言えなくなっていました。
モラハラ夫を本当に懲らしめたいなら証拠集めを
モラハラ夫の特徴を利用した仕返しにより、夫もモラハラを控えるようになるかもしれません。しかし、しつこいモラハラ夫は別の方向からモラハラを仕掛けてくる危険性があります。
モラハラ夫へ徹底的に復讐したいのなら、モラハラの証拠を集めて第三者にモラハラがあったことを証明する準備をしておきましょう。外面のよいモラハラ夫は、自分が妻にモラハラをしていると周囲に知られることを嫌うので、証拠を持つ妻には手が出せなくなるかもしれません。
また、客観的な証拠は、周囲に相談したり、カウンセリングを受けたりするときにも役立つはずです。モラハラ夫の言動が細かく記された日記や発言の録音があると、モラハラを受けているという前提で有効なアドバイスを得られる可能性があります。
モラハラの証拠集めには時間がかかる
1度や2度の暴言を録音したところで、ただの夫婦喧嘩だと思われてしまうかもしれません。第三者にモラハラだと客観的に認めてもらうには、継続して嫌がらせや言葉の暴力を受けていることを示す必要があります。このため、十分な量のモラハラの証拠を残すには、ある程度時間がかかることが予測されます。
モラハラの記録としては、モラハラを受けている様子の録音や録画、モラハラの内容を日時とともに詳細に記した日記などが有効だと考えられます。夫の言動だけでなく、受け答えをする妻の様子も記録すると、第三者がモラハラの実態をつかみやすくなります。
加藤 惇
自分ではこれだけ証拠を集めればモラハラの証拠として十分だろうと思っていても、裁判所を通して戦うには今一つ足りていないということも珍しくありません。どのような証拠を集めるべきか、早い段階から弁護士に相談して備えましょう。
証拠があればモラハラ夫と離婚できる?
モラハラ夫と離婚したいとき、夫も離婚やその他の条件に同意していれば、夫婦の話し合いによる協議離婚が成立します。モラハラなどしていないと夫が主張し、離婚を拒否しても、モラハラの証拠を突きつければ、夫も非を認めるかもしれません。ただ、モラハラの証拠があっても、必ずしも離婚の交渉が有利になるとは限らないので注意しましょう。
当事者夫婦による話し合いでの解決が難しい場合、家庭裁判所に離婚調停を申し立て、調停委員を介した離婚調停で再度合意を目指します。離婚調停も不成立となると、離婚裁判で裁判所の判断を仰ぐことになります。裁判で離婚が認められれば、夫の合意がなくても離婚できます。しかし、モラハラだけを理由に離婚を認めてもらうのは難しいのが実情です。
妻にとってはつらいモラハラでも、調停委員や裁判官によくある夫婦喧嘩だと判断されることもあります。モラハラ夫と離婚したいと思ったら、離婚に詳しい弁護士に相談し、まずは協議離婚を目指しましょう。離婚が成立するまでは、別居などでモラハラ夫と距離を置くという方法もあります。
モラハラ夫へ最も効果的な仕返しは幸せになること
モラハラ夫からの嫌がらせに悩まされていると、憎しみのあまり復讐したくなるものです。しかし、陰湿な仕返しをしても、最低なモラハラ夫と同レベルになってしまうだけ。それよりも、趣味や仕事に夢中になって、充実した日々を送る様子をモラハラ夫に見せつけましょう。妻にとってモラハラなど無意味であると気づいた夫はモラハラ自体をやめることもあります。
どうしても明るい気分になれないなら、カウンセラーや弁護士といった専門家への相談も検討しましょう。その際に、モラハラの証拠を用意しておくと、より的確なアドバイスが受けられる可能性が高まります。