「義両親はとてもいい人だけど嫌い」「優しい義両親が苦手で、自分が嫌になる」などと悩む妻がいます。別に意地悪をされるわけではないのに、「うざい」「関わりたくない」と感じてしまうのはなぜなのでしょう。「義両親はいい人だけど嫌い」と感じるときの対処法を紹介します。
義両親はいい人だけど嫌い…悪いのは自分?
夫婦生活において、義両親との付き合いは難しいものです。「とてもいい人なのに、どうしても性格が合わない」「自分に気を使ってくれるのに、関わりたくないと思ってしまう」などと悩む妻も少なくありません。同居している場合などは、相手に悪気のないことが分かっているだけになおさら、「相手をするのがめんどくさい」と感じてストレスもたまります。
1歳半の娘がいて、義実家は車で30分の距離です。
最初は義母とも仲良くやれそうと思っていたんですが、だんだん苦手意識が強くなり会うことに気が重くなってしまいました。
義母は、話好きで押し付けがましくなく、もてなし上手だと思います。
でも、何か話すたびに「今はそう思うかもしれないけどね…」など諭されるのとか、自分の思い通りにやりたい人なので手伝い方も、すごく気をつかいます。
旦那に「いつまでもよそよそしい」というようなことを、伝えていたみたいで、義母はもっと嫁とランチとかしたいみたいですが、私は出来るだけ距離をおきたいのが内心です。
義姉達が集まる時などに参加している年に8回くらいの義実家泊と、夏休みには義実家と義姉一家と、我が家での海外旅行があったりして、私的には十分じゃないかと思うんですが…
何で、義母はいい人なのにこういう風に考えてしまうんでしょうか。
うちの姑はとても優しく、できた人だと思います。が、どうにも苦手です。
素晴らしい姑に苦手意識のあるかたはいらっしゃいますか?
嫌味やお説教を言われたことは全くなく、いつも優しく口調も穏やかで、手紙の文字も非常に美しいです。
ふだん必要以上に干渉せず、でも贈り物などよく送ってくださります。(果物やビール、子どもの絵本、おもちゃ、家族の誕生日には現金を入れてきてくれることも)
当然ケンカしたり気まずくなったこともないのですが、なぜか私は姑が苦手です。
贈り物が届いたとき、「うれしい!」より先に「面倒だ・・・」という気持ちが先に出てしまいます。
お礼の電話をすることも億劫ですし、またいつも頂いてばかりで、自分は何もしていないことへの負い目のようなものもあると思います。
また、そう思う自分に対して嫌悪があり、せっかくもらった贈り物で何故か苦しんでいる自分がいるのです。
「どんな人にも苦手な人がいるから、嫌いで当たり前」という人もいますが、人のいい義両親が妻に気を使えば使うほど、妻は苦しくなり精神的に疲れることもあります。いい人だけど嫌いな義両親とどう付き合えばいいのか、義両親との接し方のポイントや考え方などを紹介します。
義両親が嫌いな妻は多い?
義両親との仲がうまくいかないという話はよく聞きますが、実際に義両親との関係に悩んでいる妻はどれくらいいるのでしょうか。実際、結婚生活を扱うメディアやサイトでは、さまざまなアンケートが行われていますが、「義両親が苦手」「いい人だけど嫌い」などと感じている妻は一定数いるようです。
「義母が嫌い」は約3割
夫の実家との付き合いで、やはり問題となることが多いのは義母との関係でしょう。男女の出会いメディア「e-venz(イベンツ)」のアンケートによると、「義母が嫌い」という30代から50代の既婚女性は28%という結果が出ました。
また、保護者向け教育メディア「おうち教材の森」が「義実家で過ごすとき、一番つらいのは」というアンケートを行ったところ、「ゆっくりくつろげない」という答えが43%を占めました。特に悪いことをされるわけではないのに、義両親との付き合いは「気を使って疲れる」「何を話せばいいのかわからず、めんどくさい」と感じる人が多いようです。
出典: リコ活MEDIA
いい人なのに義両親を嫌いと感じるのはなぜ?
昔と違って、義両親による「嫁いびり」も減ってきたといわれます。しかし、人間関係は難しく、いびられたり嫌がらせをされたりしたわけでもないのに、義両親と「気が合わない」「できれば関わりたくない」と感じてしまう人も少なくありません。「義両親はいい人だけど嫌い」と考えてしまう理由を説明します。
価値観や考え方が合わない
子供の頃からの成育環境や経験などによって、人の考え方や価値観は異なってくるものです。ましてや夫の義両親は世代も違うのですから、価値観や考え方が違うのは当然。「どうも考え方や性格が合わない」と感じるのも仕方がないことです。
もちろん世代を超えて親しくなる人もいますが、誰とでも仲よくなれるわけではありません。むしろ、義両親と気が合い、気兼ねなく付き合えるというほうが珍しいのではないでしょうか。
子供への接し方に違和感がある
義両親にとって、孫は目に入れても痛くないほどかわいいものです。しかし、あまりに孫をかわいがり過ぎて、べたべたする様子に「あまり触らないでほしい」「かわいがり方が異常だ」と感じてしまうことがあります。母親としては、自分の子供をおもちゃやペットのように扱われるのは嫌なものです。
また、子育ての方針やおやつの与え方をめぐって、妻が義両親に不満をもつこともあります。義父母が子育てした頃は常識だったのに、今ではあまりよくないとされていることも少なくありません。それを知らずに義父母が子供に接したときも、「もう2度と、子供を連れて義両親とは会いたくない」と考えてしまうことがあります。
夫を甘やかす
夫に対して過保護に接している義両親に反発し、義両親を嫌ってしまうことも少なくありません。こうした義両親は、息子の妻にも優しく接してくれ、妻も最初は安心します。しかし、付き合いを続けているうちに、夫を子供の頃から甘やかして育ててきただけだと気付くことがあります。
子供の頃から甘えやかされてきた夫は、身の回りのことを自分でできないこともあります。夫が家事の手伝いも満足にできないのは、親に過保護に育てられたからかと考えると、義両親からいくら優しく接してもらっても素直に受け止められなくなり、義両親と距離を取ってしまいます。
お金にルーズ
いくら優しい人でも、お金にルーズな人は周囲とトラブルを起こしがちです。妻が几帳面な性格だと、お金にルーズな義両親とは性格が合いません。いろいろとプレゼントをくれたり、孫に何かと買い与えてくれたりしても「無駄遣いのしすぎではないか」と感じることもあるでしょう。
逆に「家族なんだから」と簡単に生活費の援助を求めてくることもあります。妻も、夫の親である以上、困っているときは助けてあげたいと思いますが、義両親がお金にルーズだと「このまま旦那に頼り続けるつもりではないか」と不安になり、「あまり関わりたくない」と考えてしまいます。
親類との付き合いがめんどくさい
古くからの血縁を大切にする地域や家だと「息子の嫁」として歓迎される一方で、親類との付き合いを求められることがあります。親類づきあいに慣れていない妻は、お正月やお盆などにすぐに親類で集まりたがる夫の実家の考え方になじめないかもしれません。
あまりに親類同士の絆が強いと、妻は疎外感を感じてしまうこともありますし、嫁として何かと気を使わなければならないのを「めんどくさい」と思うこともあるでしょう。こうした家族のならわしや生活習慣になじめないと、いくら義両親がいい人でも「うざい」と感じてしまいます。
他人なので心を許せない
妻がもともと人付き合いが苦手な性格だと、いくら夫の両親といっても、なかなか打ち解けられないことがあります。夫のことは好きでも、両親は別人ですし、世代も違うので夫と同じように気が合うとは限りません。
一人でいるのが好きな性格な妻だと、「あれこれ構われるのがめんどくさい」と感じてしまい、態度がよそよそしくなってしまうこともあります。義両親が逆に社交的な性格だと「付き合いにくい子だな」と感じさせてしまい、関係がぎくしゃくしてしまうかもしれません。
義両親との上手な付き合い方とは
「義両親はいい人だけど嫌い」と感じてしまう場合、どのように義両親と付き合えばいいのでしょうか。できるだけストレスを感じずに、義両親との関係も悪化させない上手な付き合い方を紹介します。
夫と相談する
どうしても義両親と価値観や性格が合わないと言う場合は、我慢せずに夫に相談しましょう。自分の親と妻の関係が上手くいかないというのは、夫にとってもショックなことですが、妻を大切に思っているのなら、真剣に耳を傾けてくれるはずです。このとき、決して義両親の悪口にならないよう気を付けましょう。
妻の気持ちやつらさがわかれば、夫も妻と義両親の間に入って、双方の気持ちをやんわりと伝えたり、トラブルに発展しないよう配慮してくれるかもしれません。夫が何かと心を配ってくれるときは、夫の気持ちに応えるためにも、義両親とできるだけお付き合いするよう努力しましょう。
同居を解消する
同居している義両親との関係がどうしてもうまくいかないというときは、思い切って別居を検討しましょう。いきなり別居を切り出されると、まるで義両親が悪いことをしたようで義両親も機嫌を損ねるかもしれません。「妻が神経質すぎるから」「生活環境が変わり疲れたようだ」などと義両親には責任がないことを強調することも必要でしょう。
もちろん義両親にはよくしてもらって感謝していることや、同居を解消することになり申し訳ない気持ちであることを伝えるのも忘れてはなりません。話し合いには時間がかかるかもしれませんが、夫の協力を受けながら円満な解決を目指してください。
無理に仲良くしようと思わない
義両親が嫌いになってしまう妻は。「義両親とは仲良くしなければならない」と考え過ぎ、自分を追い詰めているのかもしれません。「こんなことを言うと嫌われるのではないか」「こんなことをすると失礼ではないか」と相手の反応ばかり気にしていると、疲れてしまいます。意外と相手は気にしていないものです。
「誰でも苦手な人がいる。苦手な人は嫌いで当たり前」と開き直ることができれば、案外、楽に付き合えるかもしれません。それでも苦手意識があるようなら、会う回数を減らせばいいだけです。少し肩の力を抜いて、義両親との付き合い方を考え直してみましょう。
信頼できる人に相談する
義実家との付き合いに悩んだら、信頼できる友人や知人に相談してみてもいいでしょう。自分の母親も義両親との付き合いに悩んだ経験があるかもしれません。そうした経験談を聞くだけでも参考になります。程度の差はあれ、大抵の妻は一度は義両親との関係に悩んだことがあるものです。
近くに相談する人がいない場合は、夫婦関係に詳しいカウンセラーに相談してもいいでしょう。義両親との上手な付き合い方や、深刻に思い詰めない心の持ちようなどをアドバイスしてくれるはずです。
いい人なのに義両親が嫌いと悩んだら専門家に相談を
義両親がどんなにいい人でも、夫の実家との付き合いは気を使うものです。「義両親と仲がいい」という人でも、小さないざこざの経験はあるでしょう。義両親とうまくやっていけるかどうかは、それを、あまり気にせずに付き合えるかどうかだけです。
どうしても、義両親と性格や相性があわず、付き合うのがつらいという場合は、夫婦関係に詳しいカウンセラーに相談してみるのも一つの方法です。誰かに悩みを打ち明ければ、気分も楽になり、良い解決方法が見つかるかもしれません。
遠藤 裕子
夫の親との付き合い方に正解はありません。何が嫌なのか?何故そう感じるのか?先ずは自分を知る事が重要です。良い嫁になろうと気合いが入り過ぎている場合も多いです。「私はこういう人間です」と飾らない自分を理解して貰いましょう。殆どの姑にとって嫁は「可愛い息子を奪い取った」人物です。姑の立場に立って考えることも、丁度いい距離感や付き合い方を探すヒントになるでしょう。それでも悩んだら是非、専門家を頼って下さい。
遠藤 裕子
これまで2,000人以上の相談実績を持つ離婚カウンセラー。
過去に年間1,600件の調査を担う探偵事務所にいた経験から、多角的な現状分析、効果的な問題解決方法の提案に定評がある。
自身でも夫の浮気を経験し、夫婦関係を修復したことから、夫婦問題の解決まできめ細かいサポートに注力している。
【保有資格】
日本家族問題相談連盟 離婚カウンセラー
NLPマスタープラクティショナー
LABプロファイルプラクティショナー
ホームカウンセラー