結婚前は仲が良かったのに、結婚後、旦那にイライラするようになり喧嘩が絶えない新婚の妻がいます。なぜか旦那をうざいと感じ、優しくできない自分に悩み、疲れたと感じることもあるようです。どうして新婚なのに旦那にイライラするのか、その理由と対処法を紹介します。
森澤 雅代
修復・離婚・妊活・不妊・浮気・不倫など、夫婦全般のお悩みはもちろん、再婚のお悩みにも寄り添う夫婦カウンセラー。
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NPO法人日本家族問題相談連盟認定上級 プロ夫婦問題・離婚カウンセラーの資格取得後、販売サービスにて、夫婦・恋愛・人間関係に関する電話・メール・チャット・対面のカウンセリングの経験をもつ。

新婚なのに夫にイライラする…喧嘩ばかりで疲れた…

新婚生活が始まったばかりなのに、夫の言動がうざくて気に障る、喧嘩ばかりで疲れたという女性がいます。本当は好きなのに、どうして夫に優しくできないのでしょう。どうしても夫にイライラする新婚妻の体験談を紹介するとともに、夫にイライラする理由や対処法を紹介します。
【体験談】新婚生活で夫にイライラするのはどんなとき?
新婚の妻はどのようなときに夫にイライラするのでしょうか。新婚妻の体験談をもとに、どのような状況で、夫のどのような言動をうざいと感じるのかを紹介します。
生活のテンポが合わない
人にはキビキビ行動する人がいる一方で、何事にも慎重でゆっくり行動する人もいます。決断が早い人に対し、なかなか物事を決められない人もいます。そうした正反対の人同士が結婚すると、日常生活でのテンポが合わず互いにイライラするかもしれません。結婚生活を続けていくうちに慣れていくものですが、新婚当初は大変でしょう。

結婚してはじめて一緒に暮らしたので、最初は多少の価値観や生活リズムのずれには目をつむろうと思っていました。でも、旦那のすべてがトロくて。
朝起きてから布団を出るまで、食事、身支度などすべての動作が遅すぎて…私がせっかちなのもあるかもしれませんが、もう見てるとイライラしてしまうんです。今はだいぶと慣れましたけど、新婚当初はイライラが止まりませんでした。
実家のルールを押し付けてくる
自分の実家のルールを押し付けてくる夫もいます。自分に慣れ親しんだやり方があるように、相手にも習慣があるはずなのに、そうしたことは全く考えません。中には共働きなのに、専業主婦だった母親のやり方を求める夫もいます。新しい家庭では、新たなルールを築いていくものだということを理解しない夫に妻が怒るのも当然です。



新婚当初の夫はマイルールを押し付けてくる、細かくって毎日のようにイライラしちゃってました。とにかく細かい性格で実家と同じようにさせようとしてくるんです。掃除や洗濯、料理なんでもです。
姑は専業主婦でいろんなことを丁寧にこなせていたのかもしれませんが、私たち夫婦は共働きで帰宅時間も同じくらいです。なのに夫は手伝いもせずに注意ばかりしてきて。それが原因で大喧嘩をしてからは協力的になりましたが、新婚当初は本当にイライラが止まりませんでした。
マイペース過ぎる夫
妻の都合も考えず、マイペースに行動する夫にも妻は苛立ちを覚えます。男性の中には、結婚前は一生懸命、妻の都合にあわせていたのに、結婚した途端、もう安心だとばかりに妻を顧みず、マイペースになる人がいます。妻ががっかりして、失望するのも当然でしょう。



新婚当初、マイペースすぎる旦那さんにイライラして、いっときは離婚も考えましたね。遠距離恋愛で結ばれたので、私は結婚後の同居を楽しみにしていました。なのに休日の夫は寝てばかり。何時に出かけようねと約束しても「やっぱり出かけるの面倒になった」と平気で言ってきました。
いざ出かけようとなっても、出かけるまですごく時間がかかるんです。こっちは何時に家を出ようねと約束したから、それに合わせて身支度や家事を済ませたのに!今思い出してもイライラしますね。
金銭感覚に乏しい
金銭感覚が乏しい夫にも妻は、不満を覚えイライラします。独身時代は、自分のお金は全て使えると思っていたかもしれませんが、結婚すればそうはいきません。中には、結婚祝いをすべて自由になるお金だと思い込み、衝動買いしたという夫もいるようです。金銭感覚の違いも、よく夫婦喧嘩の原因となります。



新婚当初、衝動買いが多すぎる夫にイライラして言い合いばかりしていました。ありがたいことに親族からたくさんの結婚祝いをいただいたんですが、それに浮かれて旦那が衝動買いをしまくったんです。
今後これは必要だからと高価なものばかりを買って、すぐにお祝い金はなくなりました…内祝いのことを知らなかったようで。それからは何かお祝いをもらったら、必ず私に預けることを徹底してもらいました。
夫が母親にべったりでマザコン気味
夫がマザコン気味で、母親べったりだと妻はイライラします。母親を大切にすることは大切ですが、妻に隠れて母親に相談し、母親の言うことばかり聞いているようでは、妻があきれて怒りだすのも当然です。



新婚のとき、頻繁に姑から旦那宛に電話がかかってきていました。最初は私のいるリビングで近況報告をしていたのでそこまで心配はしていませんでした。
でも、私がいない時間にも電話がかかってきていたみたいで。それを知ったとき、旦那に対してイライラして「隠し事はやめてくれる?」「何か言いたいことがあるなら私に直接言ってよ」と伝えました。まさか旦那がそこまでマザコンだったとは思いもしませんでしたよ。
結婚前に隠し事をしていた
結婚後、夫が隠し事をしていたことがわかると、妻は騙されたような気分になり怒りを覚えます。不倫や借金などは論外ですが、「酒やたばこはやらない」と言っていたのに、隠れて酒を飲んだりたばこを吸っていたりしたという夫は少なくありません。裏切られたという思いは後々まで残ることでしょう。



夫は結婚前、ギャンブルやたばこは一切しないと言っていたのに、新婚当初、ギャンブルしたりたばこを吸ったりしていました。結婚前は目の前でやらなければバレないだろうと思っていたんでしょうね。
結婚後、しかも新婚のときにそれを知ってしまい、イライラして「平気で嘘をつくような人とは一緒にいたくない」と実家に帰ってやりました。実家に迎えにきたときの旦那は焦燥しきって謝ってきましたが、あのとき嘘をつかれていたことは一生忘れませんね。
いびきがうるさい、寝相が悪い
交際期間が短く、相手のことをよく知らないまま結婚してしまうと、思わぬ原因でイライラさせられることになります。寝ている間のいびきや寝相もその一つでしょう。特に共働きの場合、妻が寝不足になり仕事に支障を来たすこともあります。結婚してわずか数カ月で別々に寝るようになったという夫婦もいるようです。



旦那のいびきが騒音レベルにうるさくて、新婚のときはイライラが止まりませんでした。旦那とは交際半年のスピード婚でした。お互いに結婚相手を探していたので、気が合うだけで結婚を決意してしまったんです。でも、いざ一緒に暮らしてみるといびきがうるさすぎて、全く眠れないんです。
新婚だから同じ部屋で我慢して寝ていましたが、眠れないことにイライラしちゃって。新婚3ヶ月で寝室をわけてもらいました。




新婚なのに夫がうざいのはなぜ?
新婚で本当は夫が好きなのに、夫にイライラする妻は少なくありません。事情は夫婦それぞれですが、夫をうざいと感じ始め、優しくできない妻には共通点もあります。夫にイライラする主な理由を3つ紹介します。


夫の欠点や嫌な部分に気付いたから
結婚前はどんなに素敵に思えた人でも、結婚して一緒に暮らし始めると、意外な欠点や受け入れられない部分が出てくるものです。特に価値観や考え方、習慣の違いなどは、どうしても受け入れられないことがあるようです。
こうした傾向は、遠距離交際が長く続いたカップルや、短い交際期間で相手のことをよく知らずに結婚した夫婦に多く、「こんなはずではなかった」と新婚なのに結婚を後悔する人もいます。
環境が変化してストレスを感じているから
結婚生活というのは、今まで違う生活をしていた2人が新たな生活スタイルを築いていくものです。ときには、どちらかの両親と同居したり、住み離れた土地を離れて暮らしたりすることもあって、環境の変化にストレスを感じることもあります。そうしたストレスが蓄積すると夫の言動をうざいと感じてしまいがちです。
大きく生活環境が変わらなくても、夫の生活習慣に合わせなければならないことに不満を感じる妻もいます。食事のマナーや家事のやり方、休日の過ごし方など細かな部分に違和感を覚え、それが原因で夫をうざいと感じる妻もいます。
もともと夫のことが好きではなかったから
そもそも、結婚する前から夫をあまり好きではなかったという妻もいます。性格や自分の好みよりも経済力を重視したとか、適齢期を過ぎそうなので焦って相手を探したとか、お見合いで紹介された人と結婚してみたとか、結婚する理由もさまざまで、人は恋愛感情だけで結婚するわけではありません。
恋愛感情以外の理由で結婚した妻の場合、夫の癖や習慣などささいなことが許せず、イライラすることが多いようです。それは心の中に「これでよかったのか」という疑念があるからかもしれません。しかし、夫を選んだのは、あくまでも妻自身です。夫の良い点を探し、この人と結婚して良かったと思えるよう、自分自身の努力も必要です。




新婚なのに夫にイライラしたときの対処法
夫にイライラした時、どうやって気持ちを落ち着かせればいいのでしょうか。効果が期待できる方法を5つ紹介します。自分にとって効果がありそうな方法を選んで実際にやってみてください。


正直に気持ちを伝える
まずは、夫に自分の気持ちを正直に伝えてみましょう。自分が不満に思っていること、嫌だと思っていることを伝え、逆に夫の不満についても尋ねます。そうすれば、互いに誤解していたことが見つかるかもしれませんし、妻が嫌だと思っていたことが、実は夫なりの思いやりだったということもあります。
とにかく、長い結婚生活の支障になりそうなことは、早めに芽を摘んでおくのが大切です。夫から意外な不満を聞かされるかもしれませんが、そこはお互い様。素直に聞き入れて、どうすれば互いが快適に暮らせるのか、前向きに話し合いましょう。
夫の良いところを見つける
一緒に暮らし始めて、夫の欠点や嫌なところばかりが目に付くようになった人は、夫の良いところを探してみましょう。結婚は夫の良いところを見て、一緒に暮らすことを決めたはずです。夫の良いところが当たり前のことになっていて、粗探しばかりしていないでしょうか。欠点だと思える点も、見方を変えれば長所になるはずです。
夫の短所にイライラしている妻にも欠点はあるはずで、そこはお互い様です。夫だって、妻の欠点にうんざりしているかもしれません。互いに欠点をあげつらっていては、結婚生活はうまくいかないのも当たり前。互いに歩み寄り、短所を補い合って楽しい毎日を過ごしましょう。
誰かに不満や悩みを聞いてもらう
不平や不満、悩み事を抱えているときは、他人に話を聞いてもらうのが一番です。話せば、少しは気も晴れますし、相手も案外、同じような不満を抱えているものです。人に話しているうちに、自分の考えが整理されることもあり、何か良い解決策が見つかるかもしれません、
話ができる知人がいないときは、夫婦問題に詳しいカウンセラーに話を聞いてもらうのもいいでしょう。カウンセラーは多くの夫婦を見てきていますから、経験に基づいて適切なアドバイスをしてくれます。
趣味などに没頭する
夫にイライラすることでストレスがたまったときは、趣味など自分が好きなことをして、気分転換を図るのも一つの方法です。夫のことはしばらく忘れて、好きなことに没頭すれば、不満やストレスも解消するはずです。
特に趣味のない人は、一人きりになる時間を持つだけでもストレス解消になります。静かに本を読んだり、好きなドラマや映画を見たり、ぼんやりとしながら寛いだりと、時間の使い方は人それぞれですが、リラックスすることで少しは夫を優しい目で見られるようになるかもしれません。
こんな人だと諦める
夫にイライラするのは、もしかして夫に期待しすぎているのかもしれません。きっとこうしてくれるはず、こんなふうに考えているはずと期待しすぎると、自分の思った通りにならなかったとき、失望して夫が嫌いになることがあります。
夫に過度な期待をするのはやめて、欠点や嫌な面を見ても「ああ、こんな人なんだな」と諦めて受け入れましょう。そうすれば、思いがけず良い点を見つけたときや、頼りがいのある行動をしてくれたときに、夫を見直し、好感も持てるようになります。この世に完璧な人はいません。夫のありのままの姿を受け入れるのも夫婦円満の秘訣です。


新婚なのに夫にイライラする場合は夫婦カウンセリングを受けよう
新婚生活でお互いにイライラする状況が続き、ふたりだけでは解決が難しい場合は、専門家による夫婦カウンセリングを検討してみましょう。


夫婦カウンセリングが効果的な理由
カウンセラーという第三者が夫婦の間に入ることで、冷静に話し合いができるようになります。新婚のうちは相手への期待が高く、感情的になりやすいものです。専門家の客観的なアドバイスを受けることで、お互いの価値観や考え方の違いを客観的に理解できるようになるでしょう。
こんな状況の時は早めの相談を
- 何度話し合っても同じケンカを繰り返してしまう
- 家事分担や生活リズムについて意見が合わない
- 相手の行動や言い方にモヤモヤした気持ちが続く
- 愛情はあるのに、なぜかイライラが止まらない
- このまま結婚生活を続けられるか不安になる
カウンセリングで期待できる効果
夫婦カウンセリングでは、まず質問者それぞれの悩みや不満を整理します。その上で、夫婦関係を改善するための具体的な対処法を学べます。例えば、家事育児の負担を公平に分担する方法や、相手を傷つけない言葉の選び方、お互いを尊重するルールづくりなどです。
専門家から見た夫婦の問題点と解決策を知ることで、感謝の気持ちを伝える努力や、相手の立場を理解する大切さに気づけるでしょう。新婚だからこそ、早めに専門的なサポートを受けることで、幸せな結婚生活の土台を築くことができます。



新婚早々、価値観の違いに敏感になり、「こんなはずではなかった」「これでよかったのか」とモヤモヤしてしまうことも少なくありません。
お互いの長所を好きになって結婚しても、一緒に生活していると欠点に目を向けてしまいます。
育った環境の違う相手と生活を共にすることは、思いやりがなくては続かないため、お互い協力し合うことが大切です。
誰でも長所と欠点があり、完璧ではありません。見方を変えると、欠点は長所になることもあります。完璧を求めるよりも、お互いの足りないところを補うつもりで、協力し合える関係を目指しましょう。


新婚なのに夫にイライラするときは夫婦の関係を見つめ直してみよう
結婚生活に甘いあこがれを抱いていても、実際に生活を始めてみると、思い通りにいかないことや想像とは違ったことが起こるものです。理想と現実のギャップで結婚生活に幻滅してしまう妻もいるでしょう。
しかし、結婚生活は山あり谷あり、いろいろなことが起き、つらいことも楽しいこともあります。最初からイライラしていては、長い結婚生活を送ることはできません。もう一度、どのような結婚生活を送りたいのかを考え、自分の考えを夫にぶつけてみましょう。そうして話し合いを重ねることによって、夫婦の絆は固くなっていくものです。