【座談会④】幸せになれる人の特徴は?夫婦カウンセラーが明かすカウンセリングのメリット
更新日: 2024年10月01日
夫婦関係の改善を目指すなら、相手を変えようとするよりも、まずは自分が変わること――。夫婦カウンセラー座談会企画の最終回である今回は、夫婦カウンセリングの効果を高める秘訣や夫婦カウンセリングを受けることで得られるものについて4名にお話しいただきました。
左から
大野 まり子:https://ricokatsu.com/counselors/64a1cfcc6b3c230012feeac4
すみよし ひさこ:https://ricokatsu.com/counselors/64799b144d2f360012519a86
高草木 陽光:https://ricokatsu.com/counselors/649965739390720012691e9a
渡辺 里佳:https://ricokatsu.com/counselors/64708e3905412900121544f7
【座談会①】「いい夫婦」の定義とは?パートナーに自分の気持ちを伝えるコツも解説!
夫婦カウンセリングで効果を得やすいのは「素直な人」
――夫婦カウンセリングの効果を得やすい人と、そうでない人の違いについて教えてください。
大野:素直に受け入れてもらえなければ、どんなアドバイスをしても全く変わらないです……。
すみよし:モラハラをする側ってなかなか変わらないですもんね。相手が悪い理由を1時間並べたりして。
渡辺:「でも」「だって」と反論が来ますね。素直な人が一番幸せになる(笑)。
――相手を変えようとする人は難しいのかもしれませんね。どちらかというと、モラハラを受けている人の方がカウンセリングを機に変わりやすいのでしょうか。
すみよし:「変わりたい」と思って自分が変わることができる方ですね。相手が変われば自分が変わると思っている方も多いのですが、順番が逆で、まずは自分が変わらなければ。
ネットにはない数多くのリアルな情報が知れるカウンセリングのメリット
――日本はカウンセリング文化が根付いておらず、困っているにも関わらず夫婦カウンセラーにアクセスする人が少ないように感じます。どのような方に夫婦カウンセリングを受けてほしいですか?
渡辺:やはり夫婦問題は早期発見、早期治療なんですよ。あまりこじらせてしまうと修復できるものも難しくなることがあるので、少しでも違和感があれば早めにカウンセリングを受けてほしいと思います。
高草木:インターネットの情報だけではなく、リアルな情報を受け取ったうえでいろいろな選択肢を知りたいという方に来てほしいです。
自分だけで悶々と考えてもわからないし、ネットに載っているケースが自分に当てはまるかどうかもわからない。自分のケースについて一緒に考える存在がいると、すごくいいと思うんですよね。
すみよし:ネットで回答しているのは一般の方が多く、それを読んで余計に悩む方もいるようです。
高草木:「別居〇年以上で必ず離婚できます」「探偵は〇万円以上かかります」など、誤った情報が流れている場合もあるので注意が必要ですよね。
すみよし:あとは経験者のお友達に相談するケース。お友達の時はそうだったかもしれないけれど、自分が同じようにしたからといってうまくいくとは限りません。
――一人ひとりにカスタマイズした提案をしてもらえるのがカウンセリングならではの良さですね。
大野:夫婦によって背景は違いますから。子どもがいる/いないであったり、子どもの年齢であったり、そのご家庭の事情を知らなければよいアドバイスはできません。
夫婦カウンセラーの中にも、たとえばDV案件に強いカウンセラーさん、熟年離婚に詳しいカウンセラーさん、男性に寄り添ったカウンセラーさんなどたくさんの選択肢があるので、「風邪をひいたら内科に行く」といった感覚で私たちを選んでくださればと思います。
一生を左右するかもしれない内容なので、セカンドオピニオン的に何人かのカウンセラーとお話されて、ご自身に合う方を選んでいただきたいですね。
すみよし:カウンセリングが最初の1回だけでもいいので保険適用になればいいのにと思いますね。
大野:本当に。3割負担でもいいです。
まるで身内のように、とことんまで寄り添う存在でありたい
――最後に、相談者にとってどのような存在でありたいか教えてください。
渡辺:カウンセラーは昔でいう「おせっかいおばちゃん」なのかなと。核家族になって子育ても大変ですし、夫婦のもめ事も外からは見えません。イライラしている人にあえて「大丈夫?」と声をかけて話を聞く。そしておせっかいを焼きつつ伴走する存在でしょうか。
高草木:私は「相談者」という枠組みよりも「身内」のようなスタンスです。たとえば、お若い方であれば「私が〇〇さんのお母さんだったら、こういうふうに思うんじゃないかな」というふうにお伝えしている。
この人が私の親戚だったら、兄妹だったらどういうふうにアドバイスをするかなと考えると、相手に伝える言葉が重みを持ちますし、相手にも伝わりやすいんですよね。
――相談者としてもそこまで親身になってもらえると、とても嬉しいと思います。
すみよし:私の場合は男性の相談者が多いので、「今まで誰にも話せなかった」という方がすごく多いんですね。そのため否定しないことをお約束して「とにかく全部吐き出して」とお伝えしています。
30代前後の方であればお母さん的な感じで「うちの子だと思って話しちゃうよ」と言ったりして(笑)。何が苦しいのか、何がつらいのか、どうしたいのかを聞きだして一緒に解決するための作戦をたてようというお話をします。
大野:相手の浮気やギャンブルなど……私は自分の経験談を交えながら、割と同じ目線でお話することも多いです。
そうすると親近感を持っていただけるので、ラポール(心理学用語で、主にカウンセラーとクライエントの相互の信頼関係のこと)を築けるんですよね。信頼関係ができると、こちらのアドバイスを素直に聞き入れてくださるので、その後がすごくスムーズに進みます。
私自身は夫のことで悩んだ時にカウンセラーに相談してないんですよ。当時、生後半年の娘をお昼寝させている間にパソコンで過去の裁判事例を調べたりしていました。その時は目の前のことしか見えていなかったけれど、振り返ると、誰かに相談すればよかったと後悔している部分があるんです。
そういう後悔をしてほしくないという思いもあって、同じ目線のお友達であり、お姉さんであり、母親であり……そういう関わりをしていきたいと思っています。
大野 まり子:https://ricokatsu.com/counselors/64a1cfcc6b3c230012feeac4
高草木 陽光:https://ricokatsu.com/counselors/649965739390720012691e9a
すみよし ひさこ:https://ricokatsu.com/counselors/64799b144d2f360012519a86
渡辺 里佳:https://ricokatsu.com/counselors/64708e3905412900121544f7
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この記事は2024年4月23日に公開しました。
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