両親の仲が悪い家庭で育った子供の特徴|悪影響を受けた子供への対処法

子供は家庭環境の影響を受けやすく、両親が不仲だと人格や性格にも悪影響が及ぶと言われます。両親の仲が悪い家庭で育った子供の人格や性格に、どのような特徴が現れやすいのかを説明します。両親の仲が悪い家庭で育った子供が悪影響を受けた場合の対処法も紹介します。

専門家監修 |カウンセラー 高草木 陽光
高草木 陽光
これまで9,000人以上のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人を解決に導くお手伝いをする夫婦カウンセラー。美容師、育毛カウンセラーを経て、結婚して専業主婦となるが、...
高草木 陽光
これまで9,000人以上のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人を解決に導くお手伝いをする夫婦カウンセラー。美容師、育毛カウンセラーを経て、結婚して専業主婦となるが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。

  • 【書籍】
  •  「なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか」左右社
  •  「心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK」左右社

  • 【メディア実績】
  •  NHK総合「あさイチ」
  •  フジテレビ「ホンマでっか!?TV」
  •  テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニュングショー」
  •  「ABEMA Prime」など

目次

  1. 両親の仲が悪い家庭は子供にとって悪影響?
  2. 両親の仲が悪い家庭で育った子供の特徴
  3. 素直な気持ちを表現するのが苦手
  4. 人間関係に苦労しやすい
  5. 恋愛や結婚に対して消極的になる
  6. 対人関係のトラブルが多くなる
  7. 両親の仲が悪い家庭で悪影響を受けた子供への対処法
  8. 性格を理解して少しずつ変わる
  9. カウンセラーなどの専門家のサポートを受ける

両親の仲が悪い家庭は子供にとって悪影響?

家庭環境は、子供の性格や人格形成に深く関係しています。特に子供にとって1番身近な両親は、性格の形成に影響を与えやすい存在です。両親の仲が悪い家庭で育った子供は「両親の喧嘩の原因は自分だ」「自分がいなければ両親は仲良くいられるのかも」と自分を否定し、甘えたい気持ちを我慢する場面が多いため、自己肯定感が低くなりがちだと言われます。

自己肯定感が低いと、失敗を恐れて引っ込み思案となり、新しいことに挑戦する勇気を持てない性格になりがちです。その一方で、承認欲求が強くなりがちで、周囲の評価を必要以上に気にするようになってしまうことがあります。このように、両親の仲が悪い家庭環境は、子供の将来の人間関係や結婚観にまで影響を及ぼします。

両親の仲が悪い家庭で育った子供の特徴

両親の仲が悪い家庭で育った子供は、安心して甘えられる機会が少なく、甘えたい気持ちを我慢してきたので、上手に感情が出せなくなることがあります。このため、人間関係の構築がうまくいかず、周りと意見が合わなかったり人付き合いが苦手だったりといった特徴がみられるようになります。主な特徴を4つ紹介します。

素直な気持ちを表現するのが苦手

両親の仲が悪い家庭で育った子供は、素直に自分の気持ちを相手に表現するのが苦手です。そのため、自分の感情や意見を隠して我慢することがあります。これは1番近い存在の両親に素直に甘えられず我慢をしてきたために、自分の素直な気持ちを表現する方法を十分に身に付けられなかったのが理由です。

人間関係に苦労しやすい

両親の仲が悪い家庭で育った子供は、人間関係に苦労しやすいという特徴があります。両親の仲が悪く家庭の雰囲気が暗かったり、夫婦喧嘩が多かったりすると、子供は両親にどう接していいのかわからなくなり、やがて、他人とは関わらない方がいいという考えになりがちです。

そうして、子供の頃から人付き合いを避けてしまうと、人間関係を構築する方法を学ぶ機会を失い、大人になっても人とどう接していいかわからなくなってしまいます。

恋愛や結婚に対して消極的になる

仲が良く幸せそうな両親を見ている子供は結婚に憧れを持てますが、両親の仲が悪い家庭で育った子供は「結婚=幸せ」と考えられず、恋愛や結婚に対して消極的になります。また、異性に恋愛的な好意を寄せられても、自己肯定感が低いため「自分なんかが好かれるわけがない」という考えになり回避してしまう傾向にあります。

対人関係のトラブルが多くなる

子供にとって、本来、安らぎを覚える場所であるはずです。ところが、両親の仲が悪い家庭で育った子供は、家庭で落ち着く事ができません。むしろ、両親の怒鳴り合いや暴力を目にして、常に緊張状態に置かれる子供もいます。

家で心を休ませることができない子供は、ストレスから情緒不安定になってしまうことがあります。そのため、子供の頃から学校などで対人トラブルを起こし、大人になっても社会生活に支障を来たす場合があります。

両親の仲が悪い家庭で悪影響を受けた子供への対処法

両親の仲が悪い家庭で育った子供が全員、人間関係や恋愛で困難を抱えるというわけではありません。影響をあまり受けずに育つ子供がいますし、周囲の働きかけや本人の努力で問題を克服する子供もいます。両親の仲が悪い家庭で悪影響を受けた子供への対処法を2つ紹介します。

性格を理解して少しずつ変わる

子供の性格を変えるには、まず、性格をしっかり理解することが大切です。両親の仲が悪い家庭で育った子供は、自己肯定感が低いので自分を責めやすい傾向にあります。自分を信用できなければ、他人を信用することは難しいので、まず自分を許して大切にするよう声をかけましょう。

自分で、性格を変えようと思ったときは、自分を客観的に見つめるため、自分の性格や感情をノートに書きだしてみましょう。そうやって、自分自身の性格を理解し、自分にも良い所があることを確認していけば、自己肯定感も高まっていきます。

カウンセラーなどの専門家のサポートを受ける

両親の仲が悪い家庭で育った子供のサポートには、専門的な知識やスキルが必要なこともあります、カウンセラーなどの専門家のサポートを受けるのも効果が期待できます。本人が大人になっていれば、本人だけでカウンセリングを受ける方法もありますが、子供が未成年の場合は、両親と一緒に受けたほうがいいでしょう。

両親の仲が悪い家庭環境は子供に影響が大きい

両親の仲が悪い家庭で育った子供は、人格形成や人間関係の構築にまで悪影響を受けます。それだけ、子供の人格形成に対する親の責任は重いと言えます。

しかし、両親の仲が悪い家庭で育ったために人間関係の構築が苦手だという人も、周囲の助けや自分の努力によって問題を克服できることがあります。カウンセラーといった専門家に相談するなどして問題解決を図りましょう。

高草木 陽光

幼い頃から子供と適切な距離感で関わり、抱きしめたり話を聞いてあげたりすることで愛着が形成され、「自分は愛されている」「大切にされている」という自己好感が満たされます。

しかし、残念ながら愛情表現が下手な親もいます。そんな親を恨み続けながら生きている人もいますが、現在も悶々としているのなら感情をぶつけてみるのもよし、「そういう人」と諦めるもよし。大丈夫!自分次第で今後の人生を変えることは可能なのです。

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