夫婦仲が悪く、「こんな男とは離婚したほうがいいだろうか」と悩んでいる妻は少なくありません。離婚すれば、つらい結婚生活に別れを告げられるものの、幸せになれるかどうか、不安もあります。「こんな男とは離婚したほうがいい?」と思ったときの判断ポイントを紹介します。
もう限界!こんな男とは離婚したほうがいい?
互いに相手のことが好きで結婚したのに、結婚してみると、性格や考え方の違いや不満の積み重ねで不仲になってしまう夫婦は少なくありません。ストレスがたまり、「こんな男とは離婚したほうがいいのだろうか」と考える妻もいます。「旦那と離婚すべきかどうか、どう判断すればいいのか、わからない」と悩む人も多いでしょう。
現在、妊娠4ヶ月。悪阻に耐えながらフルタイムで仕事をしています。
夫は妊娠以前から平日は飲みに行ってほとんど居らず、週末も自分の趣味の釣りやゴルフで遊びに行ってばかりです。当然、妊娠後の悪阻で辛い時もそれは変わりませんでした。家事も夫がするときは必ず怒って機嫌が悪く、私を無視したりするときだけで、快く家事を手伝ってくれることはありません。今日は結婚記念日なのにどこに行くとも言わず外出してしまいました。
正直、もう離婚したい。こんな生活がこの先ずっと続くのかと思うと地獄のようです。
でも生まれて来る子供のことを思えばもう少し様子を見た方がいいのでしょうか?
こんな人間は変わらないのでしょうか?
私は結婚15年目です。夫とは9年半の交際を経て結婚しました。
夫は出会った頃と変わりなく私を愛してくれていますが、
私はこのまま結婚生活を続けていくことに不安を感じています。
夫は、仕事を頑張る気持ちはあるのですが、何故か職場に恵まれず
転職を繰り返しています。長くても3年半しか続いていません。
給与が低くあまりにも激務だったり、パワハラで鬱になったり・・・
現在も求職中なのですが、貯蓄がないので、このままでは底をつきるのももうすぐです。
上の子が来年中学を卒業するので、学費もかかるというのに
どうやって工面するか、頭が痛いです。
夫は他に何か問題があるわけではないのですが
結婚以来ずっとお金の心配ばかりしてきたので、疲れ果てました。
離婚して正解なのかどうかは実際に離婚してみなければわかりません。離婚という決断を迫られて迷うのは当然です。離婚を検討する際の判断材料として、離婚した方がいい男性の特徴や、離婚に迷ったときのチェックポイントなどを紹介します。
こんな男とは離婚したほうがいい!離婚して正解な男の特徴
男性の中には、結婚しても妻と不仲になってしまう人がいます。そうした男性とは、関係修復を考えずに離婚したほうがいいでしょう。もし、いったんは関係を修復できても、すぐに問題が起きて関係が壊れてしまう恐れがあります。「こんな男とは離婚したほうがいい」という夫の特徴を紹介します。
妻を見下し、大切にしない
多くの家庭では、生活費の多くを夫の収入に頼っていますが、これは妻が家事や育児を担って、夫が働きやすい環境を整えてくれているからです。しかし、それに気づかず「自分のほうが立場が上だ」「妻は自分がいなければ生きていけない」などと思い込んでいる男性がいます。
こうした夫は常に妻を見下し、大切にしません。妻が疲れて、家事の手伝いを頼んでも「一日、家にいて楽をしているのに甘えたことを言うな」「俺は、お前より忙して疲れているんだ」などと言って、いたわろうともしません。「妻が夫に感謝するのは当たり前だ」と言う夫もいます。
妻を見下す夫は、妻の意見も聞こうとはしません。なぜなら、外で働いている自分のほうが、妻よりも社会を知っていて、常に正しい判断ができると思っているからです。夫がこのような調子なら、妻は自分らしく生きられません。夫に見下されることに耐えられなくなったら、離婚を考えたほうがいいでしょう。
妻に暴言を吐いたり、嫌がらせをしたりする
妻を見下すだけでなく、暴言を吐いたり、嫌がらせをしたりする夫もいます。こうした夫も「妻は自分より下の人間だ」と思っているのですが、そうした価値観を妻にも理解させようとします。暴言を吐いたり、無視などの嫌がらせをしたりするのは「自分の言うことを聞かないと、ひどい目に遭う」ということをわからせるためです。
こうした夫はモラハラ気質の可能性が高いと言えます。モラハラとは、暴言を吐いたり、無視したりするなどして、相手を精神的に追い詰めることです。そして、精神的に追い詰めることで、相手を洗脳して支配しようとします。
モラハラを受けた人は、精神的なダメージからうつ病などの精神的疾患を発症することもあります。夫がモラハラ気質ではないかと思ったら、別居や離婚などの対策を考えることも必要です。
出典: リコ活MEDIA
妻に生活費を渡さない
夫からの嫌がらせの一つに、十分な生活費を渡さないというものもあります。モラハラの一つとして、行われることもありますが、生活費にはとうてい足りない少額のお金しか渡さず、それでやりくりを強いるのは「経済的DV」と呼ばれ、悪質な場合はDVの一種とみなされることもあります。
経済的DVの原因にもさまざまな理由があり、モラハラの嫌がらせの1つである場合や、ギャンブルや遊興費につぎ込んでお金がない場合、夫の収入が低いのに、妻に仕事をさせないというケースもあります。いずれにせよ、お金がなく、常にギリギリのお金のやりくりを考えなければならないというのは、精神的につらいものです。
事情があるわけではないのに、十分な生活費を家に入れず、家計のやりくりにも協力しない夫は、妻を精神的に追い詰める可能性があります。「離婚したほうがいい男」だといえるでしょう。
ギャンブルや浪費で借金を重ねるなど金銭問題を抱えている
妻に十分な生活費を渡さない夫の中には、ギャンブルや浪費でお金を散財し、妻に渡すお金がないという人もいます。中には借金を重ねて毎月の支払いに追われているという夫もいるでしょう。住宅ローンもあると、相当にやりくりは苦しいはずです。
また、借金があるのに、ギャンブルや浪費をやめられない人は、ギャンブル依存症や買い物依存症の可能性があります。専門的な治療を受けなければ、ギャンブルや浪費を止めることはできないでしょう。依存症の治療は長くかかり、根気も必要です。治療に付き合う覚悟がなければ、離婚を考えたほうがいいでしょう。
出典: リコ活MEDIA
浮気や不倫をしている
浮気や不倫は、当然のことながら離婚の理由となります。浮気や不倫の証拠があり、夫も事実を認めているのなら、慰謝料を受け取って離婚できる可能性は十分にあります。浮気や不倫をされても夫を許し、夫婦関係の再構築を目指す妻もいますが、どうしても許せない場合は、離婚もやむをえないでしょう。
夫に浮気や不倫をされると、妻は心に深い傷を負います。一度は再構築を図っても、後から浮気されたときの悲しみや怒り、悔しさがよみがえり、結局は離婚してしまう妻もいます。また、一度浮気をした夫は、何度も繰り返すことがあります。
妻の態度にも問題があり、夫が出来心で浮気してしまったという場合は、互いに反省することで再構築も可能かもしれません。しかし、妻には何も落ち度がないのに不倫してしまった場合や、何度も浮気を繰り返すような夫は「離婚したほうがいい男」といえるでしょう。
暴力を振るう
暴力を振るう夫に対しては、早急な対策が必要です。妻の中には「本当は優しい人なのに、私が至らないから夫が暴力を振るってしまう」と考えてしまう人もいますが、それは誤りです。どんな理由であれ、暴力を振るうことは許されません。暴力を振るう夫を許してしまうのは、妻が洗脳されてしまっているからです。
暴力を振るう夫を止めるには、専門のカウンセリングや治療によって、暴力を容認してしまう考え方を変える必要がありますが、容易ではありませんし、完全には直らないこともあります。夫に暴力を振るわれているときは、離婚するかどうかはともかく、とりあえずは別居などで夫と距離を取ることを考えましょう。
子供に悪影響が出ている
妻にモラハラをしたり、暴力を振るったりする夫は、子供に対しても嫌がらせをしたり、殴ったりすることがあります。また、父親が母親を責め立てるのを見て、心に傷を負うこともあります。子供への悪影響も考えず、感情の赴くままに横暴な振る舞いを繰り返す夫は、離婚したほうがいい男です。
「離婚すると子供がかわいそうだ」という理由で、離婚をためらう妻もいますが、成育に悪影響を及ぼすような夫とは、子供のためにも縁を切ったほうがいいでしょう。
離婚した方がいいか迷ったときは?10のチェックポイント
夫が「離婚したほうがいい男」だったとしても、離婚を決断するには勇気がいるものです。離婚届にサインするぎりぎりまで悩む人もいるでしょう。離婚したほうがいいのか迷ったとき、どのようなポイントから検討すべきなのか、10のチェックポイントを紹介します。
1.離婚する理由は何か
2.関係修復はできないのか
3.相手の気持ちは
4.子供の気持ちは
5.子供への影響は
6.離婚しても後悔しないか
7.話し合いで合意できるか
8.財産分与・慰謝料・養育費はもらえるのか
9.離婚後はどこに住むのか
10.収入を得るめどはあるのか
それぞれのポイントから現状を判断し、離婚すべきかどうかを判断しましょう。
離婚する理由は何か
離婚を考えたとき、まずはどのような理由で離婚するのかを考えましょう。理由を明確にしなければ、夫を説得することはできませんし、離婚調停や離婚裁判などになったとき、家庭裁判所に十分な主張ができません。
浮気や不倫、暴力など明らかに離婚の理由となり得る事情もあれば、モラハラやセックスレス、性格の不一致など夫婦関係が破綻しているとまでは認められにくい事情もあります。離婚の話し合いをどう進めていくのかを決めるうえでも、理由を明確にしておくことは大切です。
関係修復はできないのか
離婚を回避して、関係修復を図る方法はないのか、もう一度考えてみましょう。離婚した妻の中には、離婚を後悔して復縁を望む人もいます。今は、一時の感情で「離婚するしかない」と思い込んでいるだけかもしれません。互いに話し合い、接し方を変えることで関係修復はできないか、冷静になって考えてみることも必要です。
相手の気持ちは
離婚について、夫がどう考えているのかも確認することも大切です。離婚は基本的に双方の同意によって成立します。妻が離婚したいと思っていても、夫が応じなければ、離婚調停や離婚裁判といった手続きが必要になり、時間がかかります。夫のほうは関係修復に向けた具体的な案を考えているかもしれません。決断は、夫の話を聞いてからでも遅くはないでしょう。
子供の気持ちは
子供がいるときは、子供の気持ちも確かめることも大切です。子供が「離婚してほしくない」と思っているのに離婚してしまうと、子供は深く傷つきます。時には、メンタルのケアが必要になることもあります。子供も一人の人間として認め、離婚についてどう思っているのか、確かめておきましょう。
子供への影響は
子供の気持ちのほかに、離婚が子供の成育や教育にどのような影響を及ぼすのかも考えておくことが必要です。子供をどちらが引き取るのか、親権の問題も重要ですし、離婚後も子供との生活を支えるだけの収入を得られるのか、教育費は捻出できるのか、考えておかなければならない問題は数多くあります。子供の影響を考え、離婚を見送る妻も少なくありません。
離婚しても後悔しないか
離婚をすれば、生活は大きく変わります。「旦那と別れることができて幸せだ」と感じたのもつかの間、仕事の確保や収入、家事や育児の大変さに離婚したことを後悔しだす人も少なくありません。離婚後の生活を具体的にシミュレーションして、本当に一人で生活していけるのか、後悔はしないのか、もう一度考えてみましょう。
話し合いで合意できるか
離婚は通常、2人で話し合い、親権や財産分与、養育費などの条件を含めて合意する事で成立します。話し合いで離婚することを協議離婚といいます。2人の今後について、じっくりと話し合いをし、合意できる状況にあるでしょうか。
互いに離婚を考えているものの、夫婦仲が険悪で落ち着いて話し合える環境にないという場合は、弁護士を代理人に立てるのも一つの方法です。条件でもめそうなときも、弁護士に任せるとスムーズに話し合いが進むことがあります。逆に、じっくり話し合える状況なら、離婚を切り出す前に、もう一度、今後の夫婦関係について話し合ってみてもいいかもしれません。
財産分与・慰謝料・養育費はもらえるのか
離婚する際、必ず解決しなければならないのが、お金の問題です。離婚する場合には、結婚後に築いた財産を公平に分けなくてはなりません。これを財産分与といいます。夫の中には「自分が稼いだお金はすべて自分のものだ」と言う人がいますが、それは通りません。
また、子供を引き取る場合は、相手から養育費を受け取る権利があります。もちろん、離婚の理由によっては慰謝料を請求することもあるでしょう。離婚の際にお金をいくら受け取れるかによって、離婚後の生活も変わります。離婚を検討する際は、いくらお金を受け取れそうかについても考えておきましょう。
離婚後はどこに住むのか
離婚後、どこに住むのかも大きな問題です。ローンを組んで家を購入した場合、ローンの負担をどうするのか、どちらが住み続けるのかを決めなくてはなりません。場合によっては、売却してローンを清算し、残ったお金を2人で分けるという方法もあります。新居探しや引っ越し費用の負担が重く感じられるのなら、離婚はもう少し待ったほうがいいかもしれません。
収入を得るめどはあるのか
離婚後の生活を考えるうえで、最も重要なのは収入です。離婚してしまえば、養育費を受け取れたにせよ、もう夫の収入に頼ることはできません。どのような仕事ができるのか、どのくらいの収入を得られるのか、しっかり目途を立てておきましょう。生計を立てる見込みがないのに離婚してしまうと、経済的に困窮し、苦労することになってしまいます。
離婚して正解な男の特徴を知って幸せになろう
離婚するかどうかの決断は、妻にとってその後の生活を左右する大きな決断です。本当に関係修復できないのか、離婚後の生活は大丈夫かなど考えなければならないことは数多くあります。中でも大切なのは、夫が、離婚して正解な男かどうかということでしょう。
紹介した離婚したほうがいい男の特徴を参考に、後悔のない判断をして、新たな生活で幸せをつかみましょう。
森澤 雅代
離婚した方がいいか迷われたときは、夫の特徴による対処法を知り、関係修復できるかどうかを見極めることも必要ですが、離婚するしないよりも、どちらが幸せかに目を向けることが大切です。
後悔しないために、チェックポイントを参考にし、自分にとっての幸せとは何かを考えましょう。
妻の人生を左右する大きな決断となるため、専門家と一緒にチェックし、気持ちを整理するのもおすすめです。
修復・離婚・妊活・不妊・浮気・不倫など、夫婦全般のお悩みはもちろん、再婚のお悩みにも寄り添う夫婦カウンセラー。
NPO法人日本家族問題相談連盟認定上級 プロ夫婦問題・離婚カウンセラーの資格取得後、販売サービスにて、夫婦・恋愛・人間関係に関する電話・メール・チャット・対面のカウンセリングの経験をもつ。